
おいおい、パクるならもうちょっと上手くパクろうぜ。
とそのネイミングを鼻で笑いかけたら、完全にペヤングの生みの親「まるか食品」から販売されている純正の商品じゃないですか。
パクリ疑惑から一転、完全にこちらがしてやられた感じです。
しかし、なぜペヤングと勘違いしてしまうようなネイミングの商品を、生みの親である「まるか商品」が販売に踏み切ったのか。
そこには「なるほど」と感心させられる、まるか商品の戦略があったのです。
その戦略を商品の味や量、価格を紐解きながら確認していきましょう。
Contents
まずは「ペヨング」と「ペヨング」の基本情報から
■ペヤング
内容量 : 120g
希望小売価格 : 170円
カロリー : 544kcal
■ペヨング
内容量 : 106g
希望小売価格 : オープン価格
カロリー : 456kcal
ペヨングは麺を10グラム減らし、ソースの味も変更。「量と価格を落とし、商品名もヤからヨに落とした」とまるか商品の担当者さん。
「ヤ」から「ヨ」に落とすと表現するところがかなりおもしろいと感じてしまいました。
ペヨングの発売日と味を予想
味は「食べてからのお楽しみです」
と担当者がいうので、これは味にも自信ありだな。と期待しているわけですが、やっぱりどんな味か気になるわけです。
だから、ちょっとだけ予想してみました。
ペヨングはヘルシーになるかも!?
ペヤングは言わずと知れたソース焼きそば。
あのソース感がたまらない訳ですが、ペヨングはペヤングよりもスッキリ&ヘルシーになる可能性がありそうな気がします。
その理由はカロリー。
内容量は14gしか落ていないのに、カロリーは約100kcalも落ちているじゃないですか。
ここから考えると、麺に改良を加えたというよりは担当者の方も言われていた通りソースに何らかの改良が加えられていることになります。
例えばソースに使用する油の量を減らすことでスッキリ感を演出するとか、ですね。
原材料名からも検証してみました。
大きな変化は見られないのですが、ペヤングとペヨングで一部違うところがありましたのでご紹介しておきましょう。
かやくの中に以下の有無があります。
ペヨング → 「 味付け鶏ひき肉」なし
また甘味料にも差が。
ペヨング → 「 甘味料」なし
ペヤングにあって、ペヨングにないもの。それは「甘み」という感じでしょうか。
甘みを抑えた分、スッキリした味わいが実現したと考えられます。
以上の理由から、スッキリ&ヘルシーが実現されていると仮定したいと思います。
ペヨングの発売日は?
ペヨングは全国で3月から発売が開始されます!
東日本の発売日は14日。関西以西では28日から販売。
少しでも早く食べたいという方は東日本にお住みの知人・友人にお願いして送ってもらいましょう。
なぜ商品名が一文字違いの「ペヨング」なのか?
やはり一番気になるのは「ペヨング」という一文字違いという限りなく「ペヨング」に近い商品名にしやのかということ。
ここには「まるか食品」が仕掛ける販売戦略と粋な(!?)ネイミングの理由があったのです。
ペヨングの販売戦略
再販されてからのペヤングは受注量が再販前の5倍で推移するなど絶好調。
何の問題もないなかで、なぜ廉価版が発売されるのか?
そこにはドラッグストアやディスカウントショップがペヨングを特売品として扱いやすくするという目的があったのです。
このため「メーカー希望小売価格を設定しないオープン価格で、小売店の特売ニーズに応えたい」という狙いをまるか商品の社長が語っています。
ネイミングの由来にも理由あり
そして最も気になるネイミングにも、しっかりとした理由があります。
その理由が、
ペヤングより価格や内容量を落としたとの意味を込め、「ヤ」を「ヨ」に変えた。
というもの。
なぜ「ぺユング」ではなかったのかという疑問はここでは置いておきまして、名前も落とすというのが五十音順のことというのは、何だか粋な感じがします。
最後にパッケージ。

<ペヨングのパッケージ>
パッケージの印象もそれほど変わっていない感じがしますがそこにも狙いが。
パッケージ全面的に変えても売れないので若干イメージを残しているそうなのです。
まとめ
何でこんな分かりずらい商品なんだ。と、最初は呆れそうになりましたが「なぜ」そうなったのかという理由を知れば知るほど、感心させられることばかりの「ペヨング」発売だったのです。
何事も漠然と実施されているのではなく「意味」「意図」があるんだなと改めて実感させらました。
店頭発売が3月からとなりますので、もし店頭で見かけたとしても間違えてもパクリ商品だと思わないように気をつけて下さいね。